9月22日・23日に静岡県三島市で行われた「伊豆経済大学」 このイベントで三島で有名な「大社の杜」
を運営されている加和太建設専務 そして下田を中心にビジネス展開している株式会社ヴィレッジインクの橋村社長とパネルディスカッションをさせて頂きました。仕切りは三島市役所地域ブランド創造室長の小嶋さん。
短いパネルディスカッションの時間の中で色々なことをお話しましたが、最後の方で会場から
「伊豆をひとつにするにはどうしたらいいか」
「人を集めて行く方法は」
「事を起こして行くプレッシャーに対して」
などの質問が出ました。 この中で 「人を集めていく方法は」という部分に関して少し書きます。
僕がパネルの中でお答えしたのは2つの方向性でした、ひとつはNPOとしてのスタイルでもうひとつは
ビジネスとしてのスタイルです。
NPOとしては とにかく人を「集めない」というのが僕の考えている方向性で、NPOサプライズというのは実は理事以外に会員はいませんし、寄附も募っていません。そうなんです「集めていない」のです。
では なぜ集めないのか? それはサプライズが始まってすぐの頃 色々なことで人を集めようとした事がありました、例えば清掃活動にもっと人を呼ぶとか会費をいくらにして何人集めるとこれだけ予算が組めるとかという話なんです。しかし、それを話し合って行くうちに皆の顔がどんどん疲れて行くのが見えたんです。何でしょうね、ノルマ?とでもいうニュアンスでしょうか。そもそも仕事で働いてきた後の夜に集まって色々話をしていたのですから、仕事から解放されたと思ったらまた数字?みたいなのって良くないですよね。 なので少し目的の明確化を自分的にしてみたんです、その時思ったのが僕らがもっとも重視しなくてはならない事は「清掃活動を行う」という事で 「人を集める」ことでも「お金を集める」
ことでもなかったんです。 そう重要なのは清掃活動を「継続する」ということです。
では継続する為にはどうしたら良いのか。普通に考えると予算を集めたりして行くことなんですが、
ここも逆ぶりしてみたんです。「お金を集めると継続出来るのか?」ということです、真逆でお金を
集めない方が続くのではないだろうかと考えてみたんですね。
そもそも世の中 いくらでも団体というものがありますが、出来ては消え出来ては消えていく。
ではなぜ消えるのか?その原因は「人が集まらない」とか「予算が集まらない」などの理由が高いと
思うんです。ならば継続する為にやらなくてはならない事は人もお金も集めないで継続する方法を
考えればよいということになります。
「1000人のイベント1回も大事・でも10人が100回清掃してもいいじゃん」
僕の考えとしては この上の答えです。 1000人が1度集まるイベントは大事なんです、それに対して準備をしたり集客したり一眼となって目標やそのスケジュールに向かって行く。この一体感というか瞬発力はものはイベントでなくては味わえないものがあります。一方ぼくらが選択しているのは 同じ
「1000人」という数字でも 1回じゃなくて100回かけるという方法論。 よくサプライズは色々な場所で清掃していますが 別に人に声をかける事も無く 集まれる人だけ集まればいいし、高校生と清掃をしているのも もっと人を集めようという雰囲気はありません。 思うに10人が100回の時間をかけてゆっくり進めたら 大きな「力」になると思うんです。 継続は力なりという言葉もあるくらいですから。ただこの辺りで「それはNPOだから出来る事だろう!」って質問がくると思うのですが それは違います。 ここ数年の手法でいうならば これはちゃんとした方法論で動かしているんです、もちろんビジネス的なマインドでも同じです。(これについてはまたお話をしますが) 実際 集客しない方が人が集まっている気がしています。
話を進めます、僕らは時間をかけて事を作っていっています。だからNPO的な目線でいうと 例えば100人の人を集めるのに 100人の方と話をするのが通常の方法論です。
でも今回の「人を集める方法は?」という質問に対して これではお答えになっていないので
昨日のパネルでは2つの答えがありますとお話させて頂きました。
NPO的な視点では 100人を集めるには100人と話します
でも
ビジネス的な視点では 100人を集められる1人と話をします
ということです。ビジネスではスピードが大事になってきますから、全部の人とは話していられないし 例えば集客するにしても自分のところで出来ないのなら外注してしまうという事が出てきます。労力と時間はお金で解決してしまうという事かもしれませんし、100人を集められる力のある人がいる場所に自分も入って行くという話になります。
今回書いた内容で前半のNPOの部分では「???」が飛ぶかもしれませんが、それでもサプライズとしては8年間運営を続けさせて頂けているので、これも1つの方法論かなと最近思っているところです。
また この辺りについては次回書いてみたいとは思いますが、質問をして頂く事で自分も整理が出来て行くので もしこのブログをお読みになっている方で 何かしら質問のある方がいらっしゃったらぜひお声がけください(ちなみに全部のご質問にお答え出来るかは内容にもよりますが・・・・・)
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